神戸新聞杯 全頭評価
レース見解
阪神競馬場芝外回りの2400mで行われる1戦。
菊花賞のトライアルレースとなる。
ここ10年で前走が1勝クラス以下若しくはダート戦の馬の成績が、
0-0-2-26と連対なし。しかも21年には該当馬モンテディオが3着に
入ったが、不良馬場でシャフリヤールが4着に敗れた年。
コースや菊花賞の前哨戦という意味合いからも順当な結果に繋がることが多い。
本命候補
ハーツコンチェルト(松山)
前走:【GⅠ】東京優駿 3着(6人気)
今回のメンバーではダービー最先着馬を素直に評価。
キャリアで2回の馬券外があるが、どちらも右回りであるが敗因は明確。
右回りや関西圏でのレースに問題があるとは思っていない。
後方からの競馬にはなりそうだが、ダービーでは道中でポジションを
押し上げて、好走したのは収穫であった。
大きな不利やロスがなければ馬券内は堅いと見ている。
買い候補
サスツルギ(北村宏)
前走:【2勝】木曽川特別 1着(1人気)
前走で2勝クラスを突破したが、デビュー当初から能力の高さを感じる1頭。
瞬発力勝負になれば、十分に出番があると思われる。
キャリアは違うが、鞍上の推移込みでノッキングポイントと被る。
相手なりに来そうな1頭で軽視はできない。
サトノグランツ(川田)
前走:【GⅠ】東京優駿 11着(7人気)
実績は上位人気勢と比較すると1つ劣るか。
評価のポイントは成長力。ダービー後に川田騎手から
「成長力が凄い。秋以降の成長が更に楽しみ」とコメント。
その通り、調教後に成長を伺えるコメントが出た。
陣営も菊花賞まで楽しみにしているとのことで、陣営の自信が伺える。
ナイトインロンドン(和田竜)
前走:【2勝】阿寒湖特別 1着(1人気)
デビュー戦は2000mで大敗したが、その後は2400m~2600mで安定した成績。
3走前から先団若しくは中団から上がり最速で完勝といえる内容。
近走の内容からはクラシック組とも遜色がなく、勢いなら上。
ファントムシーフ(武豊)
前走:【GⅠ】東京優駿 8着(3人気)
前走後は騎手も後悔のコメントを出していたが、勝ち馬と0.4秒差とそこまで負けていない。
皐月賞では落鉄をしながら3着に走っており、能力はクラシック組でも上位。
調教も動けており、スムーズなら上位争い必至な1頭。
ロードデルレイ(坂井)
前走:【2勝】赤倉特別 1着(1人気)
前走は6カ月ぶりの復帰戦で辛勝ながら、しっかり勝ち切った。
陣営が仕上がりについて懸念が残る中での勝利で能力の高さが伺える。
重賞出走経験はないものの、ここまで3戦で無敗。
負けるまでは消せない存在。
消し候補
サヴォーナ(池添)
前走:【2勝】信夫山特別 1着(1人気)
前走は逃げての強い内容だったが、福島2600mと今回素直に結果を反映できない舞台。
青葉賞の内容を見ると、クラシック組とは一枚劣る印象。
シーズンリッチ(角田河)
前走:【GⅠ】東京優駿 7着(14人気)
前走はダービーで先行しての7着。
判断が難しいが、展開が向いた方に捉えている。
1800mでノッキングポイントに勝っているが、2400mは距離が長いか。
迷っているが、現状は消し方向で考えている。
ショウナンバシット(Mデムーロ)
前走:【GⅠ】東京優駿 16着(11人気)
前走はスタートからハミを取らずに原因不明の大敗。
原因不明の敗因と能力面で優位性を示せない今回は見送りの予定。
スマートファントム(岩田望)
前走:【1勝】香嵐渓特別 1着(3人気)
前走で6戦掛かった1勝クラスを勝ち上がり。
レース見解にも書いた通り、能力面で厳しい。
バールデュヴァン(吉川吉)
前走:【2勝】HTB賞 4着(5人気)
キャリア5戦で芝1200~2000m、ダート戦と様々な条件にチャレンジ。
いまだ適正を掴み切れていないか、ここで好走できるキッカケも掴めていない。
ビキニボーイ(松若)
前走:【3勝】日本海ステークス 5着(5人気)
既にキャリアは17戦。中央で結果が出ずに地方ダートで再度芝中距離に戻ってきた。
中央再転入後は2戦しているが、どちらも条件戦で馬券外。さすがに買えない。
マイネルラウレア(横山武)
前走:【GⅡ】京都新聞杯 5着(3人気)
前走は5着だが、勝ち馬サトノグランツと0.1秒差だった。
直線で外に切り替えるロスがあった中での結果で評価できる内容。
ただサトノグランツの成長力と陣営の期待度と比較すると、
この馬の強調材料が少し欠ける。