全頭評価
軸候補
イクイノックス（ルメール）
前走：GⅠドバイシーマクラシック 1着（1人気）
前走は押し出される形で逃げたが、他馬を寄せ付けずに完勝。
GⅠ3連勝中でデビュー以来、連対を外していない。
特に2走前からのパフォーマンスは圧巻。
皐月賞、ダービーでは2着に敗れたが、共に大外枠から勝ちに等しい内容で
海外を含めた輸送や斤量、コースやタフな馬場、どのような状況でも
安定して勝ちに等しい結果を出しており、ここでも能力が違うだろう。
ドウデュースは脚部不安で春は全休。ライバルの回避で相手関係も楽だろう。
1着固定の馬券で勝負予定。
買い候補
ジェラルディーナ（武豊）
前走：GⅠクイーンエリザベス2世カップ 6着（2人気）
ここ2走は2000mのGⅠ戦で結果が出ていないが、
大阪杯は最内枠で終始包まれて持ち味が出せず、
前走も初の海外挑戦で度外視できる明確な理由があった。
昨年秋に本格化を迎えて、エリザベス女王杯を制覇し、
次走の有馬記念でも大きく出遅れながら、3着に好走した。
陣営からもコメントが出ている通り、結果からも2200mへの距離延長は歓迎。
GⅠ勝ちしている舞台でもあり、パワーもあるタイプで開催の進んだ馬場も問題ないだろう。
イクイノックス以外の馬と比較しても上位だろう。相手筆頭と考える。
ジャスティンパレス（鮫島駿）
前走：GⅠ天皇賞春 1着（2人気）
前走は後方からの競馬で切れの違いを見せて完勝。
ここ2走は長距離で強い勝ち方をしており、本格化したか。
ただこの2走は長距離戦でめっぽう強いルメール騎手が騎乗、
鮫島騎手も売り出し中の騎手ではあるが、さすがに乗り替わりはマイナス。
グランプリレースで若手騎手が好走するのは難しく、
真価が問われるところだろう。1000mの距離短縮もどうか。
ただ天皇賞春組は圧倒しており、能力面を評価した。
ブレークアップ（川田）
前走：GⅠ天皇賞春 4着（7人気）
前走は得意の好位につけられなく、直線も伸びきれずの4着。
昨年の有馬記念はタイトルホルダーの逃げに付き合い、
共倒れした参考外の一戦と考えると、昨秋から力をつけてきた印象。
ディープボンドとは反対に、タイトルホルダーがいない方が
持ち味が発揮されるタイプと考えている。
川田騎手への乗り替わりも期待感があり、相手には買いたい。
買い or 消し
アスクビクターモア（横山武）
前走：GⅠ天皇賞春 11着（4人気）
前走は騎手コメントにもあった通り、先行策が裏目に出た。
スタートも若干遅れて、無理に先行した中で先行勢総潰れの展開は仕方なかった。
2走前も大きく出遅れて後方からの競馬になり、持ち味が生かせなかったため、
能力で見限るには早いと考える。
とはいえ、2走連続で出遅れており、癖になっていないか懸念。
積極的に厚目では買えないか。
ディープボンド（和田）
前走：GⅠ天皇賞春 2着（5人気）
前走は中団からレースを進めて、ジャスティンパレスの決め手に屈したが、
2着と好走した。タフな展開が向いたが、まだまだ力のあるところを示した。
個人的見解だが、この馬はタイトルホルダーが逃げたレースで他馬が追走に
脚を削がれた展開でタフさを売りにするタイプと考えている。
ユニコーンライオンが逃げるだろうが、前走のようなタフな展開にはならないだろう。
ジャスティンパレスにも大きく離されており、紐までか。
プラダリア（菱田）
前走：GⅡ目黒記念 5着（2人気）
前走は中団から競馬をしたが、直線で伸びきれなかった。
騎手が「緩かった」とコメントしており、休み明けも結果が出ていないタイプで
参考外としても良いだろう。度々GⅡでも好走しており、
GⅠ実績は他馬に劣るが、3着までの馬券購入なら買い目には入れた方が賢明か。
ただ池添騎手も乗り替わりにも懸念。
ミクソロジー（西村）
前走：GⅢダイヤモンドステークス 1着（2人気）
前走は展開も向いたが、大外一気で差し切り1着。
4連勝で重賞初制覇を果たした。
ステイヤーかの見極めがカギになるが、人馬共に勢いがある状態で無印は怖い印象。
ただ斤量は更に増え、2200mの持ちタイムも他馬と比べると強くは推せない材料。
プラダリアと同様に3着までの馬券なら買った方が良いか。
ヴェラアズール（松山）
前走：GⅠドバイワールドカップ 13着（7人気）
前走は海外ダートGⅠ大敗も今走の考察には参考外。
芝レースは昨年の有馬記念を唯一馬券外に外しており、
それ以外は好走する安定感のある馬。
しかし、直線の長いコースを得意としている印象で
阪神2200mは歓迎ではない。
しかし、展開がハマれば、末脚はメンバー随一で怖い存在。
消し候補
ウインマイティー（未定）
前走：GⅢマーメイドステークス 2着（3人気）
前走は中団で競馬を進め、上り最速で追い込むも2着。
同じような位置で競馬した馬が馬券内を独占しており、
追い込み決着の展開が向いた印象。
出走メンバー的にも今回で評価できるレベルではなく、
牝馬限定戦のGⅢで買いたいタイプ。
カラテ（菅原明）
前走：GⅢ鳴尾記念 9着（4人気）
前走は内枠から先団を確保したが、直線で捌けずに9着。
力は出し切れていない印象で着順程の評価ではないが、
左回りの直線が長いコースで好走するイメージがあり、
器用さに欠ける馬と見ている。阪神の内回り2200mでは必要な能力のため、
今回のコース距離は大きくマイナス。
GⅠの壁を感じる1頭だろう。
ジオグリフ（未定）
前走：GⅠドバイワールドカップ 11着（5人気）
ここ2走は海外ダートGⅠにて敗戦。
度外視しても良い結果ではあるが、今年に入ってからダートを使い、
ローテーションや今後の方針には疑問を感じる。
また距離も2000mまでが適正のようで、叩き良化型と考えると、
不安要素が多く、買えない。
スルーセブンシーズ（池添）
前走：GⅢ中山牝馬ステークス 1着（2人気）
前走は上り最速の脚で差し切り重賞初制覇。
上りの上位3頭が馬券内を占めており、展開は向いた印象。
また中山競馬場では馬券を外していなく、得意条件でもあった。
ルメール騎手の乗り替わりもマイナスで相手強化の今回は見送り。
ダノンザキッド（北村友）
前走：GⅠクイーンエリザベス2世カップ 5着（5人気）
前走は海外GⅠ挑戦であったが、中団から伸びを欠いて5着。
マイル重賞でも好走している馬らしく、適正距離は1600m～2000mといったところか。
200mの延長はマイナスと言わざるを得ない。
馬場もタフになりそうで、距離延長と相まって厳しい戦いとなりそう。
ドゥラエレーデ（幸）
前走：GⅠ東京優駿 競争中止（8人気）
前走はスタートで落馬し、競争中止となった。
ホープフルステークスでGⅠ勝ちをしているが、
2着のトップナイフもその後は低迷しており、レベルに疑問は残る。
ジオグリフ同様にダートへの路線変更も伺える点も適正がどうか。
宝塚記念は過去10年で3歳馬の出走がなく、53kgの斤量は魅力だが、
タフな阪神2200m古馬の中距離GⅠ級と戦うには、早いと推測。
ブローザボーン（岩田望）
前走：3勝クラス烏丸ステークス 1着（1人気）
条件戦を連勝して、重賞初挑戦がGⅠグランプリ。
前走は不良馬場の中、中団から鋭い伸びで強い内容であったが、
過去10年の宝塚記念で重賞出走経験のない馬は馬券内に来た実績がなく、
メンバー１の実績下位だろう。GⅠ常連組みとの対戦では好走は期待できない。
ボッケリーニ（浜中）
前走：GⅢ鳴尾記念 1着（5人気）
前走は中団から捲るような展開で直線競り勝ち1着。
重賞実績は十分だが、GⅠは2戦して2秒以上負けており、
クラスの壁を感じるタイプ。
7歳馬もこのレースで結果が出ていなく、今回の相手では厳しいか。
モズベッロ（角田河）
前走：GⅢ鳴尾記念 6着（9人気）
前走は後方よりのポジションから直線で見せ場を見せたものの6着。
3年前の3着馬だが、馬場が向いた展開の中で1,2着馬に大きく離されての3着であったことに加え、
年始のGⅡでは2走連続で連対しており、全盛期であったとも言える。
ここ9走は馬券外が連続しており、年齢による衰えもあるだろう。
馬場がタフになり、相当得意条件となっても厳しいだろう。
ユニコーンライオン（坂井）
前走：GⅠクイーンエリザベスステークス 5着（3人気）
前走は海外GⅠで5着と敗戦。
昨年の2着馬だが、極端な前残りの馬場だったため、大きく評価できない。
その後はローカルの福島記念で1着があるが、10人気と期待は低かった。
その他は目立った活躍ができず、7歳馬でこれ以上の上昇は望めない。
ライラック（Mデムーロ）
前走：GⅡ目黒記念 9着（5人気）
前走は後方から直線で差を詰めるも9着と敗戦。
相手もGⅠ級の馬がいないGⅡで物足りなさを感じた1戦だった。
昨年のエリザベス女王杯では後方待機がはまり、
直線も伸びるところを通れた展開が向いた印象。
近走は後方から直線勝負のレースが続いており、
GⅠのレベルの中で相当に展開が向かないと好走は難しいと判断した。
