朝日杯FS 騎手事情からの考察
朝日杯FSは戦歴からのデータでの順位付けが難しい印象だった。
今回は切り口を変えて、騎手の動向から買える馬・消せる馬を探りたい。
まずは過去10年の馬券内30頭の乗り替わり事情を見ると、
意外にも13/30頭が乗り替わりでの馬券内であり、マイナスにはならないことが分かった。
内訳は1着が4頭、2着が5頭、3着が4頭と満遍なく分散。
今回はデータではなく、乗り替わりの背景から探っていきます。
前走からの継続騎乗は大人の事情はあるとしつつも、
【騎手が選んだ】or【他に乗り馬がいない】の2択で考えます。
あくまで個人的見解・推測ですので、興味本位で見ていただき、
共感頂けますと幸いです。
今回の乗り替わり馬
・アスクワンタイム（横山和⇒岩田望）
横山和騎手が乗った前走が岩田望騎手落馬負傷によるのも。
デビュー3戦で手綱を取り、前走も騎乗予定でイレギュラーなケースだった。
GⅠでどうかもリーディング上位でマイナスな印象はない。
・オーサムストローク（モレイラ⇒坂井）
モレイラ騎手の短期免許期間の関係で乗り替わり。
その前はルメール騎手⇒横山武騎手⇒横山武騎手。
結果も出ていただけに横山武騎手であれば納得感もあったが、
ここで坂井騎手となると横山武騎手の代役ではと推測する。
・クリーンエア（大野⇒鮫島駿）
デビューから3戦全てで大野騎手が手綱を取ってきたが、ここで初騎乗の鮫島駿騎手に乗り替わり。
大野騎手に乗り馬がいないことから、リーディング上位に加えて関西での
良績がある騎手に乗り換えたか。今年の結果だけみれば鞍上強化か。
・サトミノキラリ（横山武⇒津村）
デビューから3戦全てで横山武騎手が手綱を取ってきたが、ここで初騎乗の津村騎手に乗り替わり。
横山武騎手が他馬に騎乗。成績から見ると、横山武騎手に乗ってほしかったと推測。
・ジャンタルマンタル（鮫島駿⇒川田）
デビューから2戦全てで鮫島駿騎手が手綱を取ってきたが、ここで初騎乗の川田騎手に乗り替わり。
2戦共完勝で騎乗にも問題がなかったように見受けられ、
前走後には「この馬と大きいところを勝てるように精進する」とコメントが
出ていた背景を加味すると、非常な采配と感じる。
半面で川田騎手も今回人気になるダノンマッキンリーの主戦。
鮫島駿騎手の想いや川田騎手が騎乗する事実から、かなりの勝負気配を感じる。
・シュトラウス（モレイラ⇒マーカンド）
短期免許期間の関係で避けられない乗り替わりでマイナスな印象はない。
デビューからレーン騎手⇒ルメール騎手⇒モレイラ騎手と外国人騎手が全て騎乗。
各メディアコントロールの難しさが課題とされている同馬は外国人騎手の騎乗は
プラスに考えている。唯一騎乗経験があって、騎乗可能なルメール騎手が
初騎乗のダノンマッキンリーに騎乗することが引っかかるが、
騎乗後に珍しく辛口なコメントを残しており、パワーが必要な同馬には合わないと
陣営若しくはルメール騎手本人が考えたのか。色々と想像は膨らむが個人的には
マイナス印象はない。
・ジューンテイク（岩田望⇒Mデムーロ）
デビューから5戦中4戦で騎乗した岩田望騎手からMデムーロ騎手に乗り替わり。
実績から岩田望騎手がアスクワンタイムを選択したと推測。マイナスな印象。
・ダノンマッキンリー（川田⇒ルメール）
デビューから2戦2勝の川田騎手から初騎乗のルメール騎手に乗り替わり。
先述の通り、川田騎手のジャンタルマンタル騎乗で勝負気配は落ちるが、
それでもルメール騎手を確保できたことは、マイナスな印象だがやれる事はやった。
・バンドシェル（菅原⇒池添）
デビューから2戦全てで騎乗した菅原騎手から初騎乗の池添騎手に乗り替わり。
リーディングでは菅原騎手が上位だが、関西とGⅠ実績では池添騎手が上か。
また前走後に気性面の課題がコメントされており、癖馬の扱いに定評がある
池添騎手で一発を狙っているのは理にかなっているか。マイナスな印象はない。
・ミルテンベルク（モレイラ⇒ムルザバエフ）
モレイラ騎手の短期免許期間の関係で乗り替わり。
デビュー2戦は藤岡康騎手で好走していただけに、藤岡康騎手の騎乗かと思ったが、
日本で好騎乗を見せているムルザバエフ騎手で勝負にきた。
どちらでもマイナスな印象はないが、陣営の思惑的にムルザバエフ騎手の騎乗と推測。
騎手事情から見る推奨馬
・ジャンタルマンタル
ダノンマッキンリーという上位人気馬がいる、また鮫島駿騎手からの乗り替わり背景から、
相当な勝負気配を感じます。
騎手事情から見る勢力図
・ジャンタルマンタル＞ダノンマッキンリー
（川田騎手乗り替わり）
・セットアップ＞オーサムストローク、サトミノキラリ
（横山武騎手乗り替わり）
・アスクワンタイム＞ジューンテイク
（岩田望騎手乗り替わり）
